ものづくり白書の第1章第2節2では、就業構造を分析しています。
図122-2を見ると、01年から04年にかけて製造業就業者が急激に減少した後、
小康状態が4年間続き、リーマンショックを機に大きく減少しました。
その後東日本大震災後も減少があり、
この災害を機に職を失った人が相当数いたとみられます。
●図122-2 製造業の就業者数・雇用者数等の推移(原数値)
一方図122-4は製造業における女性就業者の推移を表しています。
1990年すなわちバブル崩壊まではほぼ増加傾向だったのに、
その後は一様に減少傾向です。
これは以前示したように、
専門職は減らないで作業者が減っているのとリンクしていると思われます。
すなわちパートタイマーの簡易な作業が減少して
製造業における女性の働く場が減っているのでしょう。
●図122-4 製造業における女性就業者および女性比率の推移
一方で図122-6は、2008年まで一様に非正規雇用者が増加していたことを示しています。
増加のほとんどはパートではなく、契約社員であり
従来であれば正社員を雇用する場面で、
非正規社員を使う実態が見えます。
●図122-6 非正規雇用者数の推移(全産業)