2013年度版ものづくり白書の第1章第2節2(3)では、
技術系人材が不足する現状を解説しています。
ものづくり産業が成長しているという論調は少ないわけですが、
図122-9を見ると、技術系人材を十分確保できているのは6.7%で、
約半数の企業が、必要な技術者を確保できていないと考えています。
●図122-9 技術系人材の確保状況
回答数は3823と相当なものですが、
訊ねる部署によって回答は大きく変わるように思います。
少しでも完成度を上げたい技術担当の部課長に聞けば、
いくらでも欲しいところでしょうし、
技術者をコストと考える経理部門、経営者であれば
あれだけいるのだから(人件費がかかっているから)
十分だろうと判断しそうです。
具体的な業務にもよりますが、
効率的なツールとプロセスを用意することで
少ない技術者と大きな成果を両立させたいものです。
近年の傾向としては、QFD、TRIZ、タグチメソッド+3DCAEが
その最右翼とされています。
http://www.monodukuri.com/jirei/article/8
また、不足している技術者の分野としては、
図122-21のように圧倒的に機械工学が多いようです。
●図122-21 人材確保しにくい技術分野
ソフトウェア(情報工学)が多いと予想していましたが、
機械の15分の1とはどんなもんでしょう?
回答した1666社の業種に偏りがあるかもしれません。
私の大学時代の応用物理や
技術士の専門である経営工学は、名前すら現れず
ムムム…