OECDが発表した調査結果によれば、日本の教育への公的支出は35か国中最下位だったそうです。
https://resemom.jp/article/2019/09/11/52413.html?fbclid=IwAR061ubtSV6IRkAkEM07JPSaxDJo62MKzhxaTpl__py2O5DRnfbzm777Pi0

 確かフィンランドが思い切った予算を使っていると聞いたことがあり、日本はさほど高くないだろうという意識はありましたが、そこまでひどいとはちょっと驚きです。
会社を辞めてから自腹で大学院二つ(技術経営修士と、工学博士)修了した自分としては、最も高いリターンが期待できる投資は自分への教育と思っており、当然国家としても教育にもっと予算をつぎ込むべきと断言します。

景気回復の即効性はないかもしれませんが、子供が考える力をつけて次世代の革新的事業(できればグローバル)を育成すれば数倍、数十倍の税収になって返ってくるでしょう。そのためには現在のような知識の暗記中心の教育ではなく、フィンランドのような「考え方」の教育に変質させなければ意味がないでしょう。そうか、今の教育予算を増やしてもダメだから、政府はそれをしないんでしょうか?

同じことが企業内教育にも言えます。へたな設備投資より社員への教育に投資した方が、利益へのリターンが大きいと思われるのに、業績が悪くなると真っ先に減らされるのが教育費だったりします。営業利益率30%超で有名な中小製造業のエーワン精密は、好況の時はひたすら作る、不況の時は次の好況に向けて準備する、と言います。業績が悪くて生産時間に余裕がある時こそ、社員教育の好機なのです。

また企業の教育プログラムを待つだけでなく、社員個人としても積極的な自己教育投資を勧めます。自分の理想のキャリアを思い浮かべたときに、それに必要となるスキル、知識は何でしょうか? 従前と異なり、Webを通じた手ごろな学習プログラムが充実しています。もちろんしっかり体系的に学ぶなら学校に入るのも良いでしょう。少子高齢化に伴い、学生を集めにくくなり社会人教育に力を入れている大学も増えてきました。昔は一つのスキルを獲得したら、40年の会社員人生をそれで乗り切れましたが、現在の技術寿命は分野にもよるものの10年と言われます。一つのメーカーに留まるにしても10-年ごとに学び直しが必要となるわけです。

もう一つのおススメは書籍の大人買いです。自分が専門にしようと思う分野に関連する本をAmazonなどで検索して、「どれを買うか」ではなく、まとめて「全部買う」のです。全頁を読む必要はありません。とりあえず興味を引く部分だけ読んで、あとは本棚に並べて気が向いたときに読みます。同じ分野であれば、本が変わっても同じ内容が繰り返される部分が現れますから、2冊目、3冊目と読み進むにつれ読み切る時間は短くなり、全冊目を通すころには、その道の第一人者の知識が得られます。会社の図書費で買って会社で読んでいると、仕事してないじゃないかと顰蹙を買いますから、自宅で読みましょう。ベストは自腹で買うことです。自分のお金で買った本は吸収度が全く違います。Anazonマーケットプレイスやブックオフだと、素晴らしい本が定価の2,3割で手に入ることもあります。

ネット上の情報は無料で便利ですが、玉石混合です。石より困る誤った情報もあります。書籍の場合は、体系的にまとまっていますし、少なくとも出版社の編集者がチェックしますから、最低限の品質が担保されていて、時間の無駄を防止できます。

前述のように私は退職後二つの大学院就業のために学費だけで400万円ほど投資し、経営工学、技術経営を中心に1000冊の書籍を購入(1冊千円として100万円)しましたが、明らかに投資を上回るリターンを受けており、これからも死ぬまで受け続けるでしょう。

「自分自身への教育投資」是非実行してください。