技法解説#3:パラメータ設計

2011年5月4日ものづくり革新, 技法解説

一般にタグチメソッドといえばパラメータ設計をイメージする
品質工学を代表する手法です。

当初は多数の制御因子を直交表で組み合わせて最適化していた田口氏が、
製造や市場で機能を発揮できない事例に何度も遭遇して
そのばらつき原因を敢て組み込んだ実験を設定し、
「毒をもって毒を制す」的な考えを洗練した手法です。

さらにその後、技術が高度化したり仕様が変わる度に
一から最適化をやり直さなくても良いように、
予め入出力関係の理想性も評価できる工夫が加ええられて
現在の形に行き着いています。

理想を追い求めた結果として概念が難解になり、
SN比、感度、基本機能といった聞きなれない単語も初学者の障壁です。

慣れてくれば何でもないのですが、
逐次実験を1次元、直交表を2次元の世界とすると
静特性は3次元、動特性は4次元の世界のように感じる事となり、
初学者の技術的感性に挑戦するような方法です。

多くの手法を調査した中で、ばらつきの評価手法はいくつかあるものの、
ばらつきを減らす定型的な手法は他に見当たりません。

この考えがもっと広く技術者に普及すべきと思うものです。

http://www.monodukuri.com/gihou/article_list/38

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技法解説#2:オンライン品質工学

2011年4月17日ものづくり革新, 技法解説

タグチメソッドと言えば、一般的にはパラメータ設計を想起する人が多いですが、
歴史的には製造工程で使われるオンライン品質工学も古くから提案されています。
ここでの「ライン」とは製造ラインを指し、
製造現場での合理的な最適化の方法がたくさん提案されています。

例えば定期的に調整が必要な装置があり、
調整頻度を上げると不良発生率は減るものの、
調整コストが増加します。
不良を含めて調整にまつわる全てのコストを金額換算して関数化し、
微分することでコスト最小の調整頻度を導出します。

同様の考えはフィードバック制御、計測器の校正、工程診断、フィードフォワード制御、
予防保全、安全システム確認などに設定されます。

やや異なる考えでは、
検査をしなくても良い臨界不良率を求める検査設計があります。

まさに製造コストを扱うため、比較的事例発表は少ないのですが、
マツダ、エプソン始め、多くの企業の製造工程で活用されています。

http://www.monodukuri.com/gihou/article_list/40