日本のものづくりは”松”しか作れない?

2013年6月11日製造業ニュース

日経ものづくり6月号に、
元サムスン常務の吉川良三氏の寄稿が掲載されている。

確かに日本のものづくりは上等だが、
松竹梅の”松”しか作れないと嘆いている。

サムスンは松も作れるし、
”梅の下”の製品も作れるから
世界のあらゆる市場に受け入れられる
というものだ。

確かに大手家電メーカーはそうかもしれない。
でも日本はパナソニックとソニーだけじゃない。
(両社、竹製品は作ってる)

同じく6月号に載っていたアイリスオーヤマも
価格で真っ向勝負しているマブチモーターも
日本の製造企業である。

国籍関係なく、
市場の流れに応えている企業は栄える。

同じ6月号にはFoxconnが品質不良で
AppleからiPhone500万台返品のニュース。

Appleの要求こそ”松”だよなあ、と思う。

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我が国経済を支えてきたものづくり産業の揺らぎ(2013年度版 第1章第1節)

2013年6月10日ものづくり白書を読み解く

2013年度版ものづくり白書第1章第1節には、
ものづくり産業の重要性と現状の課題が記載されています。

というか、行政がここまで自虐的でいいのか、ってくらい
暗い雰囲気です。

しょっぱなの図111-1を見てみましょう。

●図111-1 環境変化に伴う日本製造業の変化
日本のものづくり産業変化【技術者のキャリア設計】エンジニア・技術者・専門家・ものづくり・製造業・経営論・人材確保・キャリアアップ・キャリア形成・ものづくり.com

日本の経済成長率は60年代に10.4%!
今ではありえない高い率ですが、
ここ10年の中国がちょうどそれくらいですよね。
日本の40年前をトレースしている感覚で、
良く語られるように、
オリンピックや万博も同じタイミングで開催されています。

90年代初頭のバブル崩壊後の成長率は1%程度に低迷し
失われた20年となるわけです。

丁度この期間にまず生産者人口が
そして総人口が減少に転じました。

しかもここ30年世界最高レベルの豊かさで
必要な耐久財は普及率ほぼ100%であり、
売れるものは買い替えか
抜群に購入意欲をそそるものに限られます。

もし日本人の購入額が今後も同じで
しかし生活水準を上げたいならば、
製造業従事者はさらに減少して
一人あたりの付加価値生産額を増やさなければなりません。

もしくは同じ人数で、勤務時間を減らす手もあり
私的には好きなのですが、
生産者人口が減っていく中で
製造業だけがキープするのは
贅沢かもしれません。

もうひとつのオプションは、
海外向けの生産もしくは
海外への付加価値輸出を増やすことで
こちらも可能性はあります。

その場合は、
このものづくり白書第1節で書かれている
製品のコモディティ化と
激しく争う必要があります。

いずれにせよ
頭脳を振り絞る戦いが待っています。

ものづくり革新プロセスの出番ですね。

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我が国ものづくり産業と工業化する新興国との競合激化(2012年度版 第2章第1節2)

2013年6月3日ものづくり白書を読み解く

2012年度版ものづくり白書第2章第1節2では、
日本のものづくり産業と新興国との競合激化を分析しています。

新興国の工業化は今に始まった傾向ではありませんが、
図212-2で分かるように、
ここ10年の中国製造業の付加価値伸長は著しいものがあります。

●図212-2 製造業の付加価値に占める各国シェア(2000年時点での米ドル計算)
製造業の付加価値に占める各国シェア【技術者のキャリア設計】エンジニア・技術者・専門家・ものづくり・製造業・経営論・人材確保・キャリアアップ・キャリア形成・ものづくり.com

これは、それまでの軽産業中心の中国生産が、
ハイテク産業まで拡大していることが原因です。

これによってアジア太平洋地域の中間財の貿易構造は
下の図212-4のように変化しており、
90年代に中間財ハブとなっていた日本の地位は、
今や中国に置き換わっているのです。

●図212-4 アジア太平洋の主要国間の中間財の貿易構造
アジア太平洋の主な工業国間_貿易構造【技術者のキャリア設計】エンジニア・技術者・専門家・ものづくり・製造業・経営論・人材確保・キャリアアップ・キャリア形成・ものづくり.com

消費財に比べると、部品材料系は今でも日本が強いという論調もありますが、
これを見ると決して楽観視できません。

日本のものづくり産業関係者は現実を直視し、
企画品質、設計品質革新のプロセス習得、実践と
戦略的な事業展開を大いなる危機感をもって進めなければなりません。

中国が日本の40年前を倣うタイムマシン経営とするならば、
ソフトバンク孫社長を見習い、
日本は米国製造業の20年前を参考とする手もありそうです。

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我が国ものづくり産業を取り巻く構造変化と企業のビジネスモデルの変化(2012年度版 第2章第1節)

2013年6月1日ものづくり白書を読み解く

ものづくり白書に対するつぶやきは
ようやく第2章に到達しましたが、時すでに6月。

ぼちぼち2013年版が出る頃です。
連載を開始したのが5月ですからしょーがない。

新年度版が出たら、一旦そっちに移って、
終わったところでまた12年版に戻りましょう。

第2章のタイトルは「我が国ものづくり産業が直面する課題と展望」です。
課題が一杯あるのは分かっていますが、
果たして展望はあるのか?

第1節の緒論では、構造変化を
「サプライサイド」と「マーケットサイド」両面から概説しています。
(サプライの対語はデマンドだと思いますが)

「サプライサイド」では、半導体の性能向上とソフトウェアの進歩によって、
いわゆる「技術のモジュール化」が進行し、
さらに新興国のものづくり水準が高まったことで
単なるものづくりによる付加価値が低下。

この状況を戦略的な国際分業として活用した企業が
成功を収めたと分析します。

一方の「マーケットサイド」では、
新興国の中間層が爆発的に増加して
大きな市場となったものの、
先進国よりは低い価格設定が要求され、
両サイドで動きに追従できなかった日本企業が
苦境に立たされているという論調です。

全ての日本企業があてはまるわけではなく、
白書にもそうは書いてありませんが
大手の電機メーカーは過去の栄華が華々しいだけに
目立って見えるものでしょう。

この後で、具体的なデータを使った分析が始まります。

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苦戦する我が国ものづくり産業(2012年度版 第2章第1節1)

2013年6月1日ものづくり白書を読み解く

2012年度版ものづくり白書第2章第1節1は、
製造業の苦境を分析しています。

図211-1を見ると、
1980年以来黒字を続けてきた貿易収支が、
31年ぶりに赤字に転落しています。

●図211-1 経常収支の内訳推移
経常収支の内訳推移【技術者のキャリア設計】エンジニア・技術者・専門家・ものづくり・製造業・経営論・人材確保・キャリアアップ・キャリア形成・ものづくり.com

続く図211-2で見るとこの状況の最大原因は、
自動車関連産業とエレクトロニクス産業であることが分かります。

●図211-2 主要産業の営業利益の対前年比(2011年/2010年)
主要産業の営業利益_対前年比【技術者のキャリア設計】エンジニア・技術者・専門家・ものづくり・製造業・経営論・人材確保・キャリアアップ・キャリア形成・ものづくり.com

ご存知のように、
これらは東日本大震災で大きな打撃を受けた業種であり、
一過性のものかと思いましたが、
今年に入っても貿易収支は赤字のままです。

原発停止の影響で、
石炭石油ガスなどのエネルギー輸入が増えた事と、
図211-1で所得収支の増加傾向から分かるように
製造現場が海外に移転することで
現地法人からの上納金(配当)が増えているわけです。

短期的な経常収支としてはバランスが取れますが、
中期的には製造技術力が現地で向上し、
地場産業がいずれ振興してくるだろうことと、
国内で職場を失った労働者の受け皿が懸念されます。

ただし複雑なサプライチェーンが災いして
震災で大打撃を被った自動車関連は、
このところの円安で大きく利益を回復しているはずで、
2013年度版ものづくり白書のデータが楽しみです。

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Made in Japan

2013年5月11日製造業ニュース

NHKのMade in Japan2を見ました。

前半は組織改革で結果を出したお話で、
マツダ、パナソニック、京セラなどが例示されていましたね。

パナソニックが好例で、
事業部制を廃止したり、復活したり、両者一長一短があるので、
社長が変わると、前例の問題点を改める意味で
むやみに変えたりします。

前職のパイオニアでも2年毎くらいに大きな組織変更がありました。

もちろんより良い組織形態はあるかと思いますが、
人心の方が重要で、
「この組織なら頑張ろう」と思えば良し、
「また組織ばっかり変えて、どうせ同じだよ」と思えば効果なし。
変更の想いを、経営陣と社員が共有できれば成功するように思います。

後半コメンテーターが言っていた
日本のものづくりの競争力は「慮り」や「おもてなし」、
私が1年ほど前から折に触れて話している事です。
日本人にとっては当たり前であるがゆえに
その貴重性に気づかず、
無意識にやっているからこそ極めて高い参入障壁になるわけです。

製品そのもの、そしてその提供のプロセスに込めた
「おもてなし」で、海外に攻め込みたいものです。

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