2013年度版ものづくり白書第1章第1節のコラムでは、
中小・中堅企業が海外進出する際の課題を分析しています。
自動車の国内販売が減少傾向にあり、
海外からの輸入部品使用が一般的ななる流れの中で、
図2のように従来の系列が崩れて
中堅中小も複数の受注、発注先の確保が必要になってきました。
●図2 ピラミッド型構造の変化(受注系列の変化)
これはこれまで不要だった営業機能、営業戦略が必要になったことを表します。
また自らが海外に進出する場合の課題としては
図3のように現地マネージャーの確保を挙げる企業が
規模の小さいところを中心に多いようです。
●図3 中堅・中小企業が海外進出する際の課題
今年3月に開いたものづくり革新ナビの1周年記念で
講演いただいた岸本先生のお話では、
日本で好調な中小企業は海外でも成功し、
営業担当のアレンジ能力が強みになっている例が多いとのことでした。
困難はあろうとも誠実に粘り腰で対応する
日本企業の姿が思い浮かびます。