ここ20年製造業苦難の時代が続いているが、
これは特殊な時代だったと思わなくてはいけない。
それまでの東西冷戦時代の日本の競合は欧米だった。
突然ベルリンの壁が崩壊し、
隣国に10億人の低賃金資本主義国家が生まれた。
賃金が20分の1だと生産性改善は効果を示さない。
しかしその後20年で賃金格差は5:1になった。
この差は生産性改善で十分対処できる。
むしろ中国の成長により、新たな市場の拡大と輸出競争力の低下が進み、
日本の現場力の相対的力が上昇している。
この状況を顧みず、全ての現場を海外に移した企業は
窮地に陥っている。
他国は移民政策で労働力を確保してきたが、
日本は地理的な関係でそれができず、
自国民を大事にするしかなかった。
ここからは自分の意見です。
日本の成長は明らかに1990年から停滞しているわけですが、
単にバブル崩壊とかたず、けずに
中国の資本主義化と結び付けることに気づきませんでした。
1945年の終戦と1990年のバブル崩壊、
45年のタイムシフト経営が可能かもしれません。