ものづくり白書第1章第1節1では、
産業全体への製造業の波及効果が大きいことを説明しています。
製造業の就業者および全産業に占める割合は、
図111-3のうように年々減少していいて
1032万人、16.5%にすぎませんが、
間接雇用者が688万人もいます。
●図111-3 製造業就業者数推移
また図111-5を見ると
国内需要の増加に対する経済全体の生産額増加の比率は
全般に第1次、第3次産業に比べて大きく、
特に輸送機械つまり自動車は3.3と飛びぬけて大きく、
すそ野が広い産業であることが分かります。
●図111-5 主な産業別の生産波及効果倍率
付加価値額に対する重量の重い自動車は、
軽い電子製品に比べると輸出入に多少なりとも障壁があり、
全て海外に移ることは考えにくいですが、
もし今以上に海外生産が増えると、
日本全体が大きな打撃を受けることになります。