2013年度版ものづくり白書第1章第2節4では
日本の非効率な経営資源の現状と
それを有効活用し競争力を高める「新陳代謝の促進」の必要性が書かれています。
一例として図124-1のように
日本のは米英に比べて
極めて低い開廃業率となっています。
●図124-1 日米英の開廃業率比較(2010年)
白書では、非効率事業を抱え込んでいると分析していますが、
例のホフステード調査結果を思い出すと
日本人特有の「不確実性回避」という国民性も関係していそうです。
いずれにせよ変化の速い現代にあって
新陳代謝が進まないことはメリット以上にデメリットが多そうです。
白書ではその対策の一つとして
社外取締役比率の増加を上げています。
●図124-5 取締役の過半数が独立取締役である企業の割合
図124-5の内外比較を見てみると
あらためて日本的経営の特殊性に気づかされます。