2013年度版ものづくり白書第1章第2節2(5)では、
日本の設備優位性の低下に関して説明しています。
前にも書きましたが、近年の日本製造企業の設備は
国内よりも海外に対してより多く投資されてきています。
図122-24は日米韓の民間設備投資額を比較しています。
●図122-24 各国の民間設備投資の推移
90年との比較で、韓国は5倍近く、
米国でも2.37倍となっているの対し
日本は0.72倍で、
山谷もなく、ほぼ一様に下落しています。
2013年度版ものづくり白書をメディアが取り上げた際には、
この部分を最も焦点としていたようで、
だから低迷している、もっと増やそう、
という論調だったように聞こえました。
日経ビジネス最新号でも
日本の優秀な人材が海外に流出しているという記事がありました。
減退していく年齢構造はいかんともしがたいですが、
人材や投資をぐっと引き寄せるような
魅力的な産業/製品を提示したいものです。