ものづくり労働者の雇用情勢(2012年度版 第1章第2節1)

2013年5月21日ものづくり白書を読み解く

ものづくり白書第1章第2節では、雇用、労働の現状を分析しています。
図121-1を見ると、2002年から2009年にかけて平成景気で低下していた失業率が、
リーマンショックで一時的に1ポイント以上悪化し、
その後改善されていることが分かります。

●図121-1 完全失業率および有効求人倍率の推移(季節調整値)
完全失業率および有効求人倍率の推移(季節調整値)【技術者のキャリア設計】エンジニア・技術者・専門家・ものづくり・製造業・経営論・人材確保・キャリアアップ・キャリア形成・ものづくり.com

当然、有効求人倍率は失業率と逆の動きをするわけですが、
図121-4でその内訳を見ると、
専門的・技術的職業が平均の1.5倍以上であるのに対し、
生産工程、労務すなわち現場作業の求人は07年まで平均程度、
その後は平均より低く推移しています。

●図121-4 職業別有効求人倍率の推移
職業別有効求人倍率の推移【技術者のキャリア設計】エンジニア・技術者・専門家・ものづくり・製造業・経営論・人材確保・キャリアアップ・キャリア形成・ものづくり.com

これは09年から進んだ円高で、
作業の現場がそれまで以上に海外に流れたことと無縁ではないでしょう。

ここのところの円ドル為替相場は、
ちょうど2009年当時と同じ水準に戻っていますが、
果たして現場も戻ってくるのか、これるのか、
興味が深まります。

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資源・環境制約が企業に与える影響(2012年度版 第1章第1節4)

2013年5月21日ものづくり白書を読み解く

図114-1を見ると、各種材料価格は2005年頃から上昇し
09年初頭リーマンショックの影響で一旦下がったものの、
2010年から再び上昇傾向にある。

特に鉄鉱石は05年の4倍近く、原油も3倍以上となっており、
製品原価上昇圧力となることは間違いない。
原因は中国の需要増加によるもので、
その成長が弱まるとしても、急激な反転は考えにくい。

図114-2を見ても粗鋼の世界消費量が10年で1.5倍ほどになったのは
中国の消費量が5倍近くになった分であることが分かる。

一時大いに騒がれたレアアースの供給問題を最近聞かなくなった。
図114-4を見ると、2011年に入って10倍になった価格は
2012年にはだいぶ落下がってきている。
これは中国以外の生産に目処が付いたことと、
いくつかの製品で使用量削減や
代替材料の開発が進んだことが理由である。

繰り返しになるが、
海外との政治的、ビジネス的駆け引きは文系の領分で、
技術者はほとんどの問題を、技術的に解決できるし、
する義務がある。

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持続的な成長のために(2012年度版 第1章第1節3)

2013年5月18日ものづくり白書を読み解く

http://www.meti.go.jp/report/whitepaper/mono/2012/pdf/honbun01_01_00.pdf
図113-4を見ると大企業の3分の2は、海外生産しているのに対し、
中小企業は20%に過ぎず、国内に取り残されている様子が見えるが、
今後の設備投資地域を答える図113-5では、企業規模に寄らず海外に進出する意向を示しています。
製造業が関連するM&Aは05年をピークに減少しており、
その内訳は7割が国内企業同士のM&Aとなっています。
対外的には日本製造業者が海外企業をM&Aする件数が逆の件数を倍以上となっており、
為替の影響も考えられるので円安傾向となった’12年、’13年の動向変化が楽しみです。

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企業の収益構造の変容(2012年度版 第1章第1節2)

2013年5月18日ものづくり白書を読み解く

図112-1を見ると、リーマンショックから回復した09年4月以降は日本の貿易は黒字でしたが、
11年からまた赤字傾向になっています。
輸入量がほぼ一定なのに対して、輸出額が減っているためです。
しかし図112-5を見ると、外国から得たた利子・配当や賃金等と、
外国へ支払った分との差額である所得黒字が増加することで経常収支のプラスを確保しており、
この点でも海外進出の事実を観察することができます。
全産業と製造業の営業利益率を比較した図112-9では、
過去30年ほぼ全期間で製造業の方が高くなっていますが、
大きく低下した震災の後も全産業を上回れない状況が続いており、構造的な変化を感じさせます。
図112-2を見ると、輸出相手国シェアは、90年に30%を超えていた米国が
11年には11.3%、20%近かったEUが11.6%に低下し、
代わりに2%にすぎなかった中国が19.7%と大きな存在になっています。
一方的に軽産業製品を製造していた中国が、
産業材や消費財の輸入大国になっていく様子が見えます。

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ものづくり産業を取り巻く状況(2012年度版 第1章第1節1)

2013年5月12日ものづくり白書を読み解く

2013年度版が来月発行されると思いますが、
まずは昨年版の冒頭を見てみましょう。
http://www.meti.go.jp/report/whitepaper/mono/2012/pdf/honbun01_01_00.pdf

図111-3は日本の鉱工業生産指数を表しています。
2011年3月の震災で最も大きな影響を受けたのは輸送機械工業で、
その他の工業は2008年終盤からの所謂リーマンショック時に比べると
まだ穏やかな影響に見えます。
これは既に各所で分析されていますが、
自動車は部品数が多く、しかも2次、3次部品メーカーが各所に点在し、
たとえその中の1点が不足しても完成品ができないという構造の影響でしょう。

災害が起きるたびに、在庫を極限まで減らすトヨタのJITを叩く論調が現れますが、
それではどれだけ在庫を持てば良いのでしょう。
すべての部品在庫がなければ完成しませんから、
復旧に3か月かかるなら、全車種の全部品を3か月分持たなくてはなりません。

膨大な資金を3か月間眠らせることになります。
しかもJITの本質として、
その車種が設計変更、消費の変化によって不良在庫となり、
完全に無駄になる危険性も相当にあります。

それであれば、止まったラインの社員を復旧に振り向け、
全力で停止期間を短くする方が合理的です。

震災で本社から大勢の社員が被災した部品会社に応援に行くと
メディア的には美談として伝えられますが、
事業的には自社の機会損失を減らすための
当然の予定された行動と見ることができます。
(クールでスミマセン)

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ものづくり白書とは

2013年5月6日ものづくり白書を読み解く

経済産業省が毎年6月頃発表する「製造基盤白書」は、
該当企業へのアンケートなど多くのデータを駆使して、近年のものづくり業界を分析、報告し、
明確な対応策を示すものではないにしろ、
良く読めば自社がどうすればよいかの指針が滲み出る内容になっています。
http://www.meti.go.jp/report/whitepaper/index_mono.html
ここでは、白書の中で興味深い部分を提示しながら、私なりの解釈を付け加え、
皆さんの意見をお待ちしたいと思います。

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